EPICは、限局性前立腺癌の患者さんの健康関連QOLを測定する、50項目からなる尺度です。2000年にWei JTらによって作成されました。
前立腺癌の患者さんのQOLを測定する尺度としては、既にUCLA PCI (UCLA Prostate Cancer Index)が広く使用されていますが、EPICはこのUCLA PCIの問題点を解決するように開発されました。
EPICはUCLA PCIと比較して、刺激性や閉塞性の排尿症状を評価できること、ホルモン療法の効果とそれによる負担感を測定できることが特徴です。
EPICオリジナル版(英語版)では、包括的健康関連QOLを併用することが推奨されており、SF-12が用いられています。
日本語版版権者
- University of Michigan, Kakehi Y, Takegami M, Fukuhara S, The Japanese Urology Association.
開発論文
- 竹上未紗, 鈴鴨よしみ, Martin G. Sanda, 賀本敏行, 並木俊一, 荒井陽一, 小川 修, 福原俊一, 筧 善行. Expanded Prostate Cancer Index Composite (EPIC) 日本語版の開発: 翻訳と文化的適合. 日本泌尿器科学会雑誌 2005; 96: 657- 69.
- Kakehi Y, Takegami M, Suzukamo Y, Namiki S, Arai Y, Kamoto T, Ogawa O and Fukuhara S. Health related quality of life in Japanese men with localized prostate cancer treated with current multiple modalities assessed by a newly developed Japanese version of the Expanded Prostate Cancer Index Composite. The Journal of Urology 2007; 177: 1856-61.