NEI VFQ-25(The 25-item National Eye Institute Visual Function Questionnaire)

NEI VFQ-25は視覚に関連した健康関連QOLを測定する尺度です。1998年に米国で開発されたNEI-VFQ(51項目)の短縮版で、25項目から構成されていました。
最終版のversion 2000では、それまでのバージョンにおいてオプション項目であった「運転」に関する1項目が基本セットに組み入れられました。そのため、基本項目は25項目ではなく26項目となりました。しかし、「一般的健康感」の項目は総合得点には含まれないため、総合得点を算出する際に使用される項目は25項目となります。
NEI VFQ-25は、眼科疾患が日常生活に与える影響を評価したり、治療やケアの結果を評価したりするのに広く使用されています。日本語版は、信頼性・妥当性などの計量心理学的特性が検証済みです(開発論文参照)。


重要なお知らせ NEI VFQ-25日本語版のversion 2000をリリースいたしました。
version 2000では、これまでオプション項目であった「運転」に関する1項目が基本セットに組み入れられました。そのため、基本項目は25項目ではなく26項目となりました。
2023年10月1日以降のご申請分より、version 2000を提供いたします。
旧版の調査結果と比較可能です。

日本語版版権者

  • Rand

開発論文

  • Suzukamo Y, Oshika T, Yuzawa M, Tokuda Y, Tomidokoro A, Oki K, Mangione CM, Green J, Fukuhara S. Psychometric properties of the 25-item National Eye Institute Visual Function Questionnaire (NEI VFQ-25), Japanese version. Health and Quality of Life Outcomes 2005; 3: 65.

質問紙サンプル

NEI VFQ-25の構成

NEI VFQ-25は、生活場面における視機能と、見え方による身体的・精神的・社会的な生活側面の制限の程度を測定する12の領域(下位尺度)から構成されています。
これらの領域は、眼疾患を持つ患者さんだけでなく、眼疾患を持たない人にも共通する内容で構成されているので、異なる疾患を持つ患者のQOLを比較したり、一般の人と比較したりすることが可能です。
NEI VFQ-25は、より感度の高い測定のために、オプション項目が14項目用意されています。NEI VFQ-25を使用する際、ある領域を詳細に検討したいような場合、該当する領域のオプション項目を加えることによって、より信頼性や妥当性の高い得点を得ることができます。オプション項目は、他の研究との比較が可能になるように、その下位尺度に含まれるオプションの全ての項目を使用することが推奨されています。

NEI VFQ-25の下位尺度と項目数
下位尺度 略号 項目数 オプション項目数
一般的健康感 (General health) GH 1 1
全体的見え方 (General vision) GV 1 1
目の痛み (Ocular pain) OP 2 -
近見視力による行動 (Near vision) NV 3 3
遠見視力による行動 (Distance vision) DV 3 3
見え方による社会生活機能 (Social function) SF 2 1
見え方による心の健康 (Mental health) MH 4 1
見え方による役割制限 (Role limitations) RL 2 2
見え方による自立 (Dependency) DP 3 1
運転 (Driving) DR 2 1
色覚 (Color vision) CV 1 -
周辺視覚 (Peripheral vision) PV 1 -
項目数計 - 25 14