KDQOLは、腎疾患を持つ患者さんの生活の質(Quality of Life:QOL)を自己申告記入方式で測定する尺度です。
現在使用可能な日本語版は、KDQOL-SF™version1.3です。これは、もともと133項目あったオリジナルのKDQOLの短縮版です。
KDQOL-SF version1.3は、腎疾患特異的な43項目と、包括的な36項目(SF-36)の質問で構成されており、記入にかかる時間は約16分です。
KDQOL日本語版に含まれるSF-36のバージョンは、SF-36日本語版version1.2です。
現在、SF-36version1.2はSF-36v2にバージョンアップされていますが、KDQOLで使われているSF-36はバージョンアップされる予定はありません。
ただし、ユーザーの判断で、KDQOLのSF-36部分をSF-36v2に変えて使用することは可能です。SF-36v2を使用した場合は、SF-36v2に関する最新の情報(国民標準値など)を活用できます。
SF-36v1.2からv2.0へのバージョンアップにより、以下の改善が見られています。
- 2つの下位尺度: 日常役割機能(RP, RE)の回答選択肢を、v2.0で2択から5択に増やした事によって、より精度の高い測定が可能になりました
- SF-36v2.0を使って最新の日本人国民標準値が定期的に測定されており、国民標準値に基づいたスコアリング(Norm Based Scoring: NBS)が可能になりました。NBSの使用により、異なる疾患間や異なる国民間でもSF-36のスコアが比較可能になりました。
SF-36v2を使用する場合は、KDQOLの使用登録に加えて、別途SF-36v2の使用登録(ライセンス契約)が必要となります。
登録申請フォームではいずれかを選択してください。
【従来通り】 KDQOL-SF version1.3日本語版(SF-36v1.2使用)
【SF-36v2使用】 KDQOL-SF version1.3日本語版(SF-36v2使用)
※SF-36v2を使用する場合はSF-36v2の使用条件をご承諾いただく必要がございますので、あらかじめこちらをご参照ください。
日本語版版権者
- Rand
開発論文
- Green J, Fukuhara S, Shinzato T, Miura Y, Wada S, Hays RD, Tabata R, Otsuka H, Takai I, Maeda K, Kurokawa K. Translation, cultural adaptation, and initial reliability and multitrait testing of the Kidney Disease Quality of Life instrument for use in Japan. Quality of Life Research 2001; 10: 93-100.